2014年10月26日日曜日

moto360 レビュー

LG G Watchに引き続き、Android Wear搭載の新しいスマートウォッチ「moto360」を入手しましたので、早速レビューしたいと思います。

なおこのmoto360は、日本では特許の関係で(?)発売が難しいとの噂で、筆者も米Best Buyから輸入し入手しました。10月末現在、未だ日本での発売はないものの、海外の携帯オンラインショップ等からは入手可能になっているようです。

それではレビューを始めます。
端末はmoto360、点数は、67点です。



下記、内訳です。

10つの視点点数(各10点満点)
電池持ち4
端末のつけ心地10
動作のサクサク感10
画面の綺麗さ/見やすさ3
Google音声の認識度/使いやすさ4
端末単独でできること3
充電のしやすさ10
スマートフォンとの接続の良さ8
連携した上で、端末でできること6
日本での稀少さ9

では、それぞれの視点についてレビューをします。

<電池持ち>

1週間弱、普段通り生活して、電池持ちを調べてみました。

日目朝8時時点の残り%当日24時時点の残り%24時以降充電せず
0%になった時間
1(平日1)100%7%-
2(平日1)100%7%翌日1時30分
3(休日1)100%36%-
4(休日2)100%41%-
5(平日2)100%27%-
6(平日1)100%24%-




7-8(平日1)
*アビエント画面OFF
7日目:100%
8日目:48%
7日目:60%
8日目:6%
-

[条件]
*端末の設定は常にBlutooth接続、常に画面点灯(アビエント画面ON)、輝度は自動設定です。
*平日および休日の使用方法は変わらず、常に端末とBluetoothで接続されている状態です。

【平日1】
約3時間程度:机の上に放置状態
約13時間程度:腕に装着

【平日2】
約1時間程度:机の上に放置状態
約15時間程度:腕に装着

【休日1】
約12時間程度:机の上に放置状態
約4時間程度:腕に装着

【休日2】
16時間:机の上に放置状態

使用しだした当日および翌日は24時時点で7%だったものの、次の日からは20%以上残っていたため、「使いだしは急激に電池が持たないものの、ある程度すると電池持ちがよくなる」と考えられます。
ただしどんな使い方をしても20-40%程度しか残らず、電池持ちは約1日であり、筆者がスマートウォッチに求める1週間の電池持ちには到底及ばない結果になっております。
なお、7-8日目に行ったアビエント画面OFF(基本画面点灯はOFFで腕を上げる動作をした時・操作中のみ画面点灯)の状態では2日は持つため、電池持ち優先だとアビエント画面OFFにする必要がありそうです。

以上より、LG G Watchのレビュー時に定めた採点基準「1週間もてば10点、そこから1日減る毎に1点減点」から考え、moto360には4点を与えます。
※LG G Watchはアビエント画面ONの状態で1日半もち4.5点としたため、moto360はアビエント画面ONで1日しか持たないと考え、10-1*6(日間)という計算式の元、4点としました。

<端末のつけ心地>

購入前には端末の厚さが結構あると海外レビューで読んでいて、かつ入手後のファーストインプレッションとして画面がでかい!とも思ったのですが、実際につけてみるとそれまでの悪い印象は全くなくなりました!厚さおよび画面の大きさも全く気にならず、つけ心地も普通の腕時計と全く変わりません

 (左:普通の腕時計、右:moto360)

 (左:Galaxy Gear、右:moto360)


なおLG G Watchの時の減点材料となったむき出しの液晶についても、このmoto360にはゴリラガラスが採用されているため強度も問題ないと思います。

またつけ心地以外に実際に腕および日常生活になじむかというところも非常に大切だと思います。なんせ毎日つけるであろうウォッチ(時計)なのですから。その点も今後は考慮していきたいと思います。ちなみにmoto360のなじむ感は完璧です。端から見るとあたかも普通の腕時計をしているように見えます!

そのため、端末のつけ心地に関しては10点満点をつけたいと思います。

<動作のサクサク感>

毎日腕につけてnotificationを受け取った後内容をmoto360上で見たりしていますが、動きについては全く問題ないと思っています。
良い意味で普通に動きます


そのためこの項目についても問題ないと考え、10点をつけたいと思います。

<画面の綺麗さ/見やすさ>

LG G Watchは解像度の低さによる画面の荒さは気になりませんでしたが、moto360は少し気になります。感覚での話にはなりますが、ザラザラしているなと思います。


また、端末の端ギリギリまで液晶が見えるようなハードウェアになっている(表面のガラス部分が台形型に盛り上がっている)ため、端の表示がずれて見えて気持ち悪いです。


しかし反対に、LG G Watchの時に気になった屋外での視認性については問題ありません。というのもmoto360には「周りの明るさに応じて自動でディスプレイの明るさを調整する環境光センサー」が搭載されており、その効果が目に見えて体感できます。

(写真では若干しか写っていないように見えますが、実際にはちゃんと見えます)

以上より、屋外での視認性は問題ないものの、端末画面の綺麗さ/見やすさがマイナス点であり、この項目は3点としたいと思います。
※前回LG G Watchのレビュー時に、画面の綺麗さ/見やすさを7点、屋外の視認性を3点としたため。

<Google音声の認識度/使いやすさ>

基本的にLG G WatchとGoogle音声の認識度/使いやすさは変わりません。
まあベースとしてAndroid Wearを使用しているため、しょうがありませんが。。
そのため、この項目のレビューは下記LG G Watchのレビューを参照してもらえたら嬉しいです。

LG G Watchレビュー

ただ一点、改善されている箇所がありました。
LG G Watchでは音声認識機能を立ち上げる際、「Ok, Google」ではなく「おーけー、ぐーぐる」でないと反応しなかったのですが、moto360では「Ok, Google」でも「おーけー、ぐーぐる」でも反応するようになっていました
マイク?の性能が少し良くなっているのでしょうか。。

以上より、「Ok, Google」でも「おーけー、ぐーぐる」でも反応することを加点し、前回LG G Watchの2点+2点=4点としたいと思います。

<端末単独でできること>

一点を除き、端末単独でできることはLG G Watchと変わらず下記の通りです。
・時計表示
・タイマー機能
・ストップウォッチ機能
・アラーム設定
・コンパス機能
・万歩計での歩数計測

moto360はハードウェア的に心拍数を取得できるようになっており、「心拍数計測機能」がついています
ただ、本当についているだけでそれを使ってグラフ化したりという機能がないです
(別アプリでできそうですが。。)

そのため、LG G Watchの2点+心拍数測定機能がついている加点分1点として、計3点にしたいと思います。
※グラフ化とかできればもう1点加点しても良かったのですが。。

<充電のしやすさ>

moto360には充電クレードルがついており、加えてmoto360および充電クレードルが無接点充電対応となっているため、非常に充電しやすくなっています
moto360を充電クレードルに乗せるだけです。


また追加情報ですが、moto360を充電クレードルに乗せて充電する際、下記のような表示が出て、充電中も時計代わりに使うことができる点も魅力的です。


以上より、この項目は10点満点をつけたいと思います。

<スマートフォンとの接続の良さ>

仕事中に、腕にmoto360をつけながら接続しているスマートフォンから離れて接続が切れる時があるのですが、その後スマートフォンのところに戻ってきて比較的すぐに接続が再開されます
たまーにまだ接続されないなーって時はあるのですが、すぐに再接続されます。LG G Watchのように接続が一向に再開されないことはないです。

そのため、採点基準「接続が継続される点で6点、再接続が自動でされる点で4点」に基づき、8点としたいと思います。
(たまーに接続されないことで2点減点)

<連携した上で、端末でできること>

ここもGoogle音声の認識度/使いやすさ・端末単体でできること同様、基本的にはLG G Watchと同じです。

LG G Watchレビュー

moto360独自の点としては、LG G Watchレビューに記載したGoogle音声機能を使用したナビ機能の減点についてです。
LG G Watchではナビ開始後、スマートウォッチ上でも案内が開始されるのですが、moto360ではスマートウォッチ上で案内表示が出ません。なぜこういうことになっているのかはわかりませんが、確実にマイナス点です。


以上より、前回LG G Watchの8点から2点を減点し、6点としたいと思います。

<日本での稀少さ>

冒頭でも記載した通り、日本で発売されておらずこのレビュー時には国外から輸入する等しか入手する方法がないため、9点としたいと思います。
※輸入すれば手には入るので、1点減点です。

<総論>

以上を踏まえ、67点です。
Google I/Oでの発表時、個人的に100点満点だ!と思っていたのですが、さすがにそうはいきませんでした。が、LG G Watchの55点より、約2割ほど点数が伸びました。
つけ心地や充電のしやすさがちょっとずつ伸び、日本での稀少さで一気に上回った感じです。ただ、高得点がついている項目はLG G Watchと同じような項目なので、70点・80点を目指すにはハードウェアの向上よりもAndroid Wear自体の向上が必要なのかなと思いました。
※10/23のメジャーアップデートで音楽のオフライン再生など機能向上は確実にしています!!

ただ!!このmoto360、デザインだけは他のAndroid Wear搭載のスマートウォッチを圧倒しています。デザインがいい=毎日つけたくなる、という時計としての根本が十分に満たされているので、非常に評価したいと思います。

今後moto360レベルのデザインのスマートウォッチが発表されたら、是非買ってレビューしてみようと思います!